レンタルサーバーを利用する際に必ずと言っていいほど出てくる「共用サーバー」という言葉。
しかし、
共用サーバーってなんだ??
という人も多いのではないでしょうか。
今回は共用サーバーとは何かわからないというあなたに他のサーバーとの違いなどを詳しく解説していきます!
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共用サーバーとは
早速ですが共用サーバーとは何なのか、ということについて解説していきます。
共用サーバーはずばり、複数人で使うタイプのレンタルサーバーです。
レンタルサーバーの中には大きくわけてこのようなものが含まれています。
- 共用サーバー
- VPS
- 専用サーバー
この中の一つが共用サーバーというものです。
共用サーバーを使うのにピッタリな人
どんな人が共用サーバーを使うのにぴったりなの??
共用サーバーはこのような人にぴったりのサーバーです。
- WordPressを使ってブログなどを運営したい人
- HTMLなどを使ってサイトを作りたい人
- ポートフォリオや店舗サイトを作りたい人
基本的にはホームページやブログなどのサイトを運営したい人に向いているサーバーです。
「ウェブサービスを提供したい!」という場合にはVPSや専用サーバーがオススメです。
共用サーバーのメリット・デメリット
共用サーバーを使うメリット、デメリットってどんなのがあるの??
共用サーバーにはこのようなメリット、デメリットがあります。
メリット
- 安価に利用できる
- かんたんに利用できる
デメリット
- サイトの速度が遅くなる可能性がある
- 複雑なことはできない
ではそれぞれについて詳しく解説していきます!
メリット1 安価に利用できる
まず1つ目はとにかく安価で利用できるという点です。
こちらが共用サーバーを使う上での一番のメリットかと思います。
共用サーバーは先ほども書いたように1台のサーバーを複数のユーザーで使うタイプのレンタルサーバーです。
そのためサーバー会社は一人ひとりの料金を安くして運営することができます。
レンタルサーバーの中には先述したとおり共用サーバーの他にもVPSや専用サーバーがあります。
これらの料金は以下のようになっています。
共用サーバー:月額500円~月額1,000円
VPS:月額2,000円前後(構成による)
専用サーバー:月額10,000円~数十万円(構成による)
このように、共用サーバーは特に安いレンタルサーバーです。
そのため、初心者の方にとっては料金的に見ても一番使いやすいレンタルサーバーが共用サーバーかと思います。
メリット2 かんたんに利用できる
次にかんたんに利用できるという点です。
他のレンタルサーバーの種類であるVPSなどでWordPressサイトを運営するとなると、なにもないまっさらなところにWordPressをインストールしていく必要があります。
インストールも真っ黒な画面にコマンドを打ってインストールしていく必要があったりもします。
(↓↓イメージ画像↓↓)
めっちゃ難しそう...
また、VPSはセキュリティ対策なども自分でする必要があります。
VPSについては別の記事にて詳しく解説していますが、VPSなどではセキュリティ対策がしっかりできていないとサイトを改ざんされたり、乗っ取られたりする可能性があります。
最悪の場合、犯罪に利用されることもあります。
ですので自分でセキュリティ対策ができるか不安な初心者にはVPSはあまりオススメできません。
サイトの改ざんは怖いなあ...
その反面、共用サーバーの場合、ほとんどのサービスでかんたんにサイト運営でほぼ必須となるWordPressをインストールできるようになっています。
例えば有名どころの共用サーバーである「ロリポップ」はたった60秒でWordPressをインストールできるというのが特徴だったりします。
ロリポップ以外でも共用サーバーのほとんどが数クリックでWordPressなどをインストールできるようにしてくれています。
初めてサイトを作る人でもかんたんにできそう!
さらにセキュリティ対策もどちらかと言うと共用サーバーの方が安心です。
全くセキュリティ対策をしなくていい、というわけではありませんが、ある程度はサーバー会社がやってくれています。
ですので、初心者の人でも比較的安心して使うことができます。
まったくサーバーを使ったことのない人でもある程度は安心して使えそうね!
ちなみにWordPressを使う方はこのページで解説している「SiteGuard WP Plugin」というプラグインを使うのがおすすめです!
デメリット1 サイトの速度が遅くなる可能性がある
ここからはデメリットについて解説していきます。
1つ目のデメリットはサイトの速度が遅くなる可能性があるという点です。
共用サーバーは1つのリソースを複数人で使用するという都合上、同じリソースを使っている自分以外の人のサイトが重くなると自分のサイトまで重くなってしまうということがあります。
では画像を使って見てみましょう。
サイトA、サイトB、サイトCという3つのサイトが1つのリソース(CPUやメモリ)を共有で使っているとします。
通常時はどのサイトもそこまで多くなく、多少アクセスが増えたとしても落ちることはありません。
しかしある日、サイトBに大量のアクセスがあるとします。
するとリソースが処理できる量を超えてしまい、アクセスの処理ができなくなってしまいます。
そうなってしまうとサイトBだけでなく同じリソースを使っているサイトAやサイトCまでもがアクセスしずらくなったりします。
最悪の場合、サイトA,B,Cの3つとも全くアクセスできなくなるということも起きたりします。
じゃあ共用サーバーは使わない方がいいのかなあ??
ただし、他の人のサイトのせいで自分のサイトがダウンするという現象が起きるのはかなり稀です。
先ほどの例だとサイトBに大量のアクセスがありサイトAやサイトCにも影響が出ていました。
しかし、ほとんどの共用サーバーはサイトAやサイトCに影響が出る前にサイトBのアクセスを遮断し、影響が出ないようにするという処理を行うことが多いです。
そのため、他の人のせいで自分のサイトのアクセスがしずらくなるということはほぼ起きないと思っておいても良いでしょう。
じゃあ安心して使えるね!
逆に自分のサイトにアクセスが大量に集まった場合、サーバー会社からアクセスを遮断される可能性があります。
この点も注意が必要です。
ちなみに夜間はアクセスが1つのサイトに集中していなくても自分のサイトの表示速度が落ちることもあります。
夕方から夜にかけて仕事や学校が終わった人がネットを使い始めるので全体的にアクセス数がどんどん増えてきます。
そうなるとサーバーへのアクセスも増える傾向にあるので、サーバー全体が重くなり、サイトの表示速度が遅くなるということがあります。
これは共用サーバーであればどのサービスであっても起こることがあります。
デメリット2 複雑なことはできない
デメリットの2つ目は複雑なことはできないという点です。
サーバーを使って何かをする、というときには場合によっては「root権限」というのが必要になったりします。
root・・・?権限・・・?
root権限とはそのサーバーのほぼ全ての操作ができたり、いろんなデータにアクセスできるような権限のことです。
よくわからないという方はサーバーを管理する上でほぼ最強な権力を持っている人、と考えてもらえればわかりやすいかと思います。
冒頭で紹介したような「VPS」や「専用サーバー」ではroot権限を利用できるのですが、共用サーバーでは原則root権限はありません。
そのため、root権限を必要とするような作業はできません。
それって大丈夫なの??
ただし、root権限が必要になるケースは先述したように普通にサイト運営を行う上では起こり得ません。
そのため、「ただWordPressなどでサイトを運営したい!」というだけであればroot権限の心配をする必要がありません。
じゃあWordPressを使いたいだけなら共用サーバーでも大丈夫だね!
まとめ
今回は共用サーバーとはどんなものなのか、ということについて解説してきました。
今回の記事のポイントはこの3つだよ!
- 共用サーバーは複数人で使うサーバー
- 料金が安く、誰でもかんたんに使えるのがメリット
- 他のユーザーのアクセス状況などによってサイトの表示速度が遅くなることがある
- めちゃめちゃ複雑なことはできない
「WordPressサイトを運営したい!」という方はとりあえず共用サーバーを使っておけば問題ありません。
ぜひあなたも共用サーバーを使ってサイト運営を始めてみてはいかがでしょうか!