
コアサーバーのプランは他社と比べて少し複雑になっており、パッと見では選びにくくなっています。
プランを選び間違えてしまうとサイトを作っていくうちに後悔してしまうことがあるかもしれません。
そんな嫌な思いをしないためにもプラン選びは非常に重要です。
結局のところ、どちらがいいのか結論からお話すると以下のような感じです。
- 総合的に見るとV2プランの方が優れている
- これから契約するならV2プランのCORE-Xプランがオススメ
今回の記事ではどのプランがどんな人におすすめなのか、各プランの違いについて解説していきます!
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コアサーバーの特徴や弱点はこちらで解説しています
コアサーバー V2プランの特徴

Gerd AltmannによるPixabayからの画像
早速ですが、V2プランの特徴について解説していきます!
V2プランは一言で言うと従来のプランよりも全体的に高性能なスペックのプランとなっています。
ちなみに、公式サイトにはV2プランについてこのように記載されています。
この度、コアサーバーでは「5G」に対応するため、新たに「V2」プランを設けました。ハードウェアには、CPUに64コアの最新EPYCを採用、さらに、CPUの性能向上に役立つ1TBの大容量メモリーを搭載しているため、これまで以上の処理速度と性能や、安定した動作が行えます。
具体的に詳しく書くとV2プランはこのような特徴のあるプランです。
また、今回の「5G対応」の定義については公式サイトにこのように記載されていました。
最⾼伝送速度10Gbps(現⾏4Gの10倍)に対応していることを5G対応と称しています。
ちなみにコアサーバーのトップページでは直近10時間の実際のレスポンス速度が公表されています。
(出典:コアサーバー)
こちらも参考にしてみると良いでしょう!
コアサーバートップページ:CORESERVER.JP
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コアサーバーのプランについての予備知識
コアサーバーの詳しいプランの違いを見ていく前に大枠のプランについて解説しておきます。
コアサーバーはV1プラン、V2プランの中にそれぞれ細かいプランがあります。
コアサーバーには大きく分けてV1プランとV2プランというものがあります。
その中に以下のようにV1プランには4つのプラン、V2プランには3つのプランがあります。
コアサーバー | |||
V1プラン | CORE-MINI | V2プラン | CORE-X |
CORE-A | CORE-Y | ||
CORE-B | CORE-Z | ||
CORE-C |
個人的にはV1プランとV2プランはそれぞれ別のサービスである、というようなイメージの方がわかりやすいかもしれません。
コアサーバーのV1プランとV2プランの比較
次にV1プランとV2プランでどこが異なるのかについて解説していきます。
V1プランとV2プランでは主にこのような点で差があります。
V1プランとV2プランの違いを細かく見るとディスク容量などの違いはありますが、大きく異なるのはこちらの点です。
特に月額料金やストレージで大きな違いがあります。
ちなみに、V1プランとV2プランの比較は以下のようになります。
(仕様が似ているCORE-AとCORE-Xで比較しています。)
V1プラン CORE-A | V2プラン CORE-X | |
初期費用 | 無料 | 1,650円(無料の方法あり) |
月額料金 | 440円から | 390円から |
CPU | 共有 | 割当(300%) |
メモリ | 共有 | 割当(6GB) |
ストレージ | 400GB(SSD) | 300GB(NVMe SSD) |
転送量 | 無制限 | 10TB(目安) |
自動バックアップ | オプション(7世代・150円) | あり(3世代・無料) |
プラン変更 | COREプラン同士では可 V1プラン内では不可 | COREプラン同士では不可 V2プラン内では可 |
HTTP/3への対応 | × | ○ |
IPv6への対応 | × | ○ |
契約期間 | 1・3・6・12ヶ月 | 1・12・24・36ヶ月 |
ではそれぞれ詳しく解説していきます!
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コアサーバーのV1プラン・V2プラン ズバリ、どっちがおすすめ!?
結論から言うと個人的にはV2プランがおすすめです。
後ほど詳しく解説しますが、オススメポイントとして一番大きいのはCPUやメモリが割り当てられているかどうかです。
CPUやメモリはサイトの処理を行う上で重要なのですが、V1プランは共用、V2プランはユーザーごとに割り当てとなっています。
CPUやメモリが割り当てられることで、サイトの表示速度が安定したり、アクセス集中時に重くなりにくいなどのメリットがあります。
そのため、この点だけでもV2プランを選ぶ大きな理由になります。
また、V2プランは自動バックアップが無料という点もポイントが高いです。
V1プランはCORE-C以外は有料ですが、V2プランは全プランで無料です。
自動バックアップをつけなかった場合は自分でバックアップを取る必要がありますし、「サイトに不具合が発生したときにバックアップが取れていない」なんてことになったら大変です。
そんなリスクを回避するためにもV2プランがおすすめです。
逆にV2プランよりV1プランが優れている点を挙げると「初期費用」と「転送量」です。
初期費用はV1プランは無料ですが、V2プランは1,650円です。
しかし、各プランの仕様の差を見ると個人的には初期費用として1,650円払う価値はあると思います。
転送量についてはV1プランは無制限ですが、V2プランは10TB~30TBです。
サーバーから読者に送れるデータ量の上限。
スマホの「ギガ」のようなイメージ。
制限されていると少なく感じるかもしれませんが、個人のサイトであれば正直10TBもあれば一般的には十分です。
何回ページが表示されれば転送量が10TBに到達するかというと単純計算で約300万回です(※3)。
(※3 1ページあたりの容量は3MBと言われているため、3MBで計算しています。)
デメリットも少しはありますが、以上の点から個人的にはV2プランがおすすめです。
また、V2プランの中でも初心者におすすめなのはCORE-Xプランです。
V2プラン内であれば上位プランに変更することができるので、迷った方はとりあえずはCORE-Xプランにしてみると良いでしょう!
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それではV1プラン、V2プランそれぞれの詳しい比較を見ていきましょう!
初期費用

Photo by Josh Appel on Unsplash
まず、初期費用です。
新規契約時に1回だけかかる費用。
月額料金のように毎月かかるわけではない。
初期費用は先ほども解説したようにV1プランの場合は初期費用がどのプランでも無料となっています。
一方でV2プランの場合は初期費用が1,650円(税込み)かかります。
ただし、こちらも繰り返しになるのですが、初期費用がかかるサービスの中では1,650円は安めの部類になります。
また、V1プランとV2プランではスペックの違いがあるため、「初期費用が無料な方」というのだけで決めてしまうのは個人的には良くないかと思います。
ちなみにV2プランでも「ドメイン同時申し込み」をすることで初期費用が無料になります。
さらに、通常は毎年数千円かかるドメイン更新費用が永年無料になります。
.com / .net / .org / .info / .biz
これから新しくサイトを立ち上げようと考えている場合はドメイン同時申し込みをすることで初期費用もドメイン更新費用も無料になるのでオススメです!
プラン | 初期費用 | |
V1プラン | CORE-MINI | 無料 |
CORE-A | ||
CORE-B | ||
CORE-C | ||
V2プラン | CORE-X | 1,650円 (ドメイン同時申し込みで無料) |
CORE-Y | ||
CORE-Z |
- 初期費用が異なる
- V1プラン
- 無料
- V2プラン
- 1,650円(ドメイン同時申し込みで無料)
月額料金
2つ目は月額料金です。
月額料金は以下のようになっています。
プラン | 12ヶ月契約時の月額料金 (1ヶ月換算 / 一括料金) | |
V1プラン | CORE-MINI | 220円 / 2,640円 |
CORE-A | 440円 / 5,280円 | |
CORE-B | 880円 / 10,560円 | |
CORE-C | 3,300円 / 39,600円 | |
V2プラン | CORE-X | 528円 / 6,336円 |
CORE-Y | 858円 / 10,296円 | |
CORE-Z | 2,178円 / 26,136円 |
契約期間については後ほど詳しく解説しますが、V1は最大12ヶ月、V2は最大36ヶ月と違いがあります。
ここでは条件を合わせるために12ヶ月同士で比較しています。
サーバーから読者に送れるデータ量の上限。
スマホの「ギガ」のようなイメージ。
V1プランは転送量上限が無制限となっています。
ただし、注意書きとして
規定転送量までは無制限で、それ以上はベストエフォートとなります。
(出典:機能一覧 コアサーバー)
と書かれていますので、完全に無制限というわけではないようです。
一方でV2プランは各プランで転送量目安が10TB/月~30TB/月となっています。
V2プランは「CORE-X」では10TB/月、「CORE-Y」では20TB/月、「CORE-Z」では30TB/月とそれぞれ目安が決められています。
ただし、V2プランにも以下のように注意書きがあります。
規定転送量以上で、かつサーバー全体で負荷がかかっている場合は単位時間あたりの量を調整させていただくことがあります。
規定転送量までは無制限で、それ以上はベストエフォートとなります。
転送量は月に10TBもあればほとんどの場合大丈夫だと思いますので、そこまで気にする必要はないかと思います。
プラン | 転送量(※1) | |
V1プラン | CORE-MINI | 無制限(※2) |
CORE-A | ||
CORE-B | ||
CORE-C | ||
V2プラン | CORE-X | 10TB/月(※2) |
CORE-Y | 20TB/月(※2) | |
CORE-Z | 30TB/月(※2) | |
(※1 V1は転送量上限、V2は転送量目安と記載されています。) (※2 規定の転送量までは無制限だそうです。詳しくは公式サイト下部の「※1」をご確認ください。) |
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自動バックアップ
次に自動バックアップです。
V1プランの場合は自動バックアップは「CORE-C」でのみで利用できる機能となっています。
そのため、「CORE-MINI」「CORE-A」「CORE-B」の3つではオプション料金を払うことで直近7回分までバックアップされます。(150円/月)
一方でV2プランの場合は、CORE-X、Y、Zの全てで自動バックアップが無料で利用可能です。
ちなみに、CORE-Xの場合は直近3回分まで、CORE-Y、CORE-Zの場合は直近15回分まで保管されているとのことです。
プラン | 自動バックアップ | |
V1プラン | CORE-MINI | オプション(7世代) ※150円/月 |
CORE-A | ||
CORE-B | ||
CORE-C | 無料(15世代) | |
V2プラン | CORE-X | 無料(3世代) |
CORE-Y | 無料(15世代) | |
CORE-Z | 無料(15世代) |
プラン変更

Gerd AltmannによるPixabayからの画像
次にプラン変更です。
V1プランの場合、1度契約したプランから変更ができない仕様になっているようです。
例えば「CORE-MINI」で契約した後に、上位プランである「CORE-A」へ変更したいと思っても変更できません。
プランを変更したくなった場合には別で新しく契約してデータを移行する必要があります。
ただし、CORE-AからCORE-Aのように同一プランへの変更は可能とのことです。
一方でV2プランの場合はV2プラン内であれば別のプランへの変更も可能です。
例えば「CORE-X」で契約後に「CORE-Y」への変更も差額を支払えば可能とのことです。
プランは即時アップグレードされるとのことです。
ちなみにV1プラン、V2プランともにダウングレードは原則できません。
また、V2プランからV1プランへの変更も不可能とのことです。
ただし、V2プラン内でダウングレードしたい場合はお問合せフォームより連絡することでダウングレードできることもあるとのことです。
プラン | プラン変更 | |
V1プラン | CORE-MINI | アップグレード、ダウングレード共に不可 同一COREプランから同一COREプランへは変更可能 |
CORE-A | ||
CORE-B | ||
CORE-C | ||
V2プラン | CORE-X | アップグレードV2プラン内であれば可。 V2プランからV1プランへの変更は不可。 V2プラン内のダウングレードも不可。 |
CORE-Y | ||
CORE-Z |
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HTTP/3への対応

Miguel Á. PadriñánによるPixabayからの画像
次にHTTP/3への対応です。
HTTPはサーバーと通信する際のルールのようなもの。
HTTP/3はHTTP/2と比べて通信の効率が上がり、サイトの表示速度も速くなると言われている。
V1プランの場合、HTTP/2のみ対応しており、HTTP/3は対応していないようです。
一方でV2プランの場合はHTTP/2、HTTP/3共に対応しています。
もし、コアサーバーでHTTP/3を使いたい場合はV2プラン一択になります。
プラン | HTTP/2への対応 | HTTP/3への対応 | |
V1プラン | CORE-MINI | ○ | × |
CORE-A | |||
CORE-B | |||
CORE-C | |||
V2プラン | CORE-X | ○ | |
CORE-Y | |||
CORE-Z |
IPv6への対応

Photo by Denny Müller on Unsplash
次にIPv6への対応です。
IPv6は「IP」のバージョンが6ということ。
「IP」とはインターネットでどういう情報をどう送るかを定めた基準のようなもの。
主にIPv4とIPv6があり、IPv6の方がIPv4と比べて速い。
V1プランでは独自IPv4のみに対応しています。
一方でV2プランの場合は共有IPv6に対応しています。
また、記事作成時点では独自IPv6には対応していませんが、今後対応予定とのことです。
プラン | 独自IPv4 | 共有IPv6 | 独自IPv6 | |
V1プラン | CORE-MINI | ○ | - | |
CORE-A | ||||
CORE-B | ||||
CORE-C | ||||
V2プラン | CORE-X | - | ○ | - (今後対応予定) |
CORE-Y | ||||
CORE-Z |
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契約期間

Image by Andreas Lischka from Pixabay
次に契約期間です。
V1プランの場合は1/3/6/12ヶ月のいずれかの期間で契約を行うことになります。
一方でV2プランの場合は、サブスクリプション契約/12/24/36ヶ月のいずれかの期間での契約となります。
サブスクリプション契約は1ヶ月単位での契約のことです。
プラン | 契約期間 | ||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 | ||
V1プラン | CORE-MINI | 419円 | 1,152円 | 2,095円 | 2,640円 | - | - |
CORE-A | 524円 | 1,467円 | 2,828円 | 5,280円 | |||
CORE-B | 1,037円 | 3,027円 | 6,065円 | 10,560円 | |||
CORE-C | 4,180円 | 11,419円 | 22,942円 | 39,600円 | |||
V2プラン | CORE-X | 690円 | - | - | 6,336円 | 11,352円 | 14,040円 |
CORE-Y | 909円 | 10,296円 | 19,272円 | 24,840円 | |||
CORE-Z | 2,490円 | 26,136円 | 50,952円 | 71,640円 | |||
(※ 金額は前払いする際の税込みの金額を記載しています。) (※ 金額は変更される場合があります。正確な金額はご契約前に公式サイトにてご確認ください。) |
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コアサーバーの特徴や弱点はこちらで解説しています
まとめ
今回はコアサーバーのV1プランとV2プランとのそれぞれの違いなどについて解説しました。
V1プランとV2プランでは主にこのような点が異なります。
個人的に総合的に見るとおすすめのプランはV2プランの方です!
中でも個人の人の場合はCORE-Xプランがオススメかと思います。
ぜひあなたもコアサーバーを契約してみてはいかがでしょうか。
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参考サイト