これからブログを始めようと思っている人や、すでに始めている人の中には
という人も多いのではないでしょうか。
しかし、複数ブログを運営する上で、
- サーバーは複数契約しないといけないの?
- 1つでいい場合、どこを見ればいいの?
という疑問が出てくるかと思います。
今回はそんな方のために、実際に複数ブログを運営している僕がサーバーの契約や見方などについて詳しく解説していきます!
結論:サーバーの複数契約は不要
まずは複数ブログ運営する上でサーバーを契約する必要はあるのか、という点です。
これは結論から言うとサーバーの複数契約は基本的には不要です!
最近の大手のレンタルサーバーは1契約するだけで複数のブログを立ち上げることができます。
中にはほぼ無限にブログを立ち上げられるところもあります。
つまり、月額1000円程度で無数のブログを同時に運営することができるというわけです。
ちなみに先ほどサーバーの複数契約は「基本的には」不要と書いたのには理由があります。
それはある一定の条件を満たしていないといけないという点です。
ブログを複数運営するためにはもちろん複数運営するためのサーバーのスペックが必要です。
ではどんなところを見れば複数運営できるか確認できるのでしょうか。
次の項目で3つのポイントに分けて解説していきます!
ブログを複数運営するためのサーバーの見るべき3つのポイント
ここからは1つのサーバーで複数のブログを運営する上でどんなところを見ればいいのかということについて解説していきます。
基本的にはこの3つのポイントさえ見ておけば問題ありません。
- ドメイン数
- ディスク容量
- データベース数
ではこの3つについて詳しく解説していきます!
1.ドメイン数
まずはドメイン数です。
ここで言うドメイン数とはサーバーに登録できるドメインの上限のことです。
複数サイト運営する上でまず重要になるのがドメイン数です。
ちなみにドメイン数は「マルチドメイン数」と「サブドメイン数」と分かれていることが多いです。
「マルチドメイン数」と「サブドメイン数」の違いは以下の通りです。
- マルチドメイン数
- 独自ドメインの数
- サブドメイン数
- サブドメインの数
独自ドメインは多くの方がわかると思いますが、サブドメインは意味がわからないという方も多いかと思います。
かんたんに説明すると、サブドメインは「□□□.○○○.com」という形式のドメインのことです。
○○○.comという独自ドメインの前に□□□という文字列を追加したドメインということです。
実はこのサイトもサブドメインで運営しているサイトです。
ドメインを見てもらえばわかるのですが、このサイトは「rensaba.beginnerblog.net」となっています。
これは「beginnerblog.net」という独自ドメインに「rensaba」という文字を追加したサブドメインということになります。
つまり、今あなたが見ているサイトはサブドメインで運営しているサイトということです。
サブドメインのメリットは独自ドメインを1つ取ればあとは追加でお金がかからないという点です。
サブドメインは独自ドメインと違って更新料などがかかりません。
なので、1つ独自ドメインを取ってしまえばその独自ドメイン代だけで複数のブログを運営することができます。
ちなみに独自ドメインとサブドメインの違いは「独自ドメインとサブドメインの違いは?サブドメインのメリット、デメリットも紹介」で詳しく解説しています!
ドメイン数の見方ですが、マルチドメイン数やサブドメイン数の上限が書かれていればそれがそのサーバーに登録できるドメインの上限ということになります。
例えばマルチドメイン数が無制限と書かれていれば○○○.com形式のドメインを無制限でサーバーに登録できるということです。
サブドメインが無制限と書かれていれば□□□.○○○.com形式のドメインを無制限でサーバーに登録できるということです。
大手レンタルサーバーはマルチドメインとサブドメインの両方が無制限になっています。
このように無制限と書かれているところであればドメイン数は気にせずに複数ブログ運営できるということになります。
これが確認できればあとの2つを確認していけばいくつのサイトが1契約あたりの上限の目安かを確認できます!
2.ディスク容量
次にディスク容量の確認です。
こちらはドメイン数と違って複雑ではないため、すぐに確認可能です。
ディスク容量はブログの文字やデザイン、画像などのデータを保存しておくためのものになります。
これがないとブログのデータを保存しておくことができません。
さて、WordPressで作ったブログを複数運営するためにはディスク容量がどれくらい必要かと言うと個人的には「サイト数×10GB」で十分かと思います。
例えば3つのブログを運営したいのであれば30GB必要ということになります。
基本的にはWordPressサイトを運営するためには大量の高画質の動画や画像をブログに貼らない限り1サイトあたり10GBあれば十分足ります。
僕は現在主に4つのWordPressサイトを運営しているのですが、4サイト合わせても約7GBしか使っていない状況です。
単純計算でも1サイトあたり約1.7GBということになります。
さらにこの中には各サイトのバックアップも入っているため、実際のサイトの容量はとても少ないです。
そのため、基本的には1サイトあたり10GBあれば十分です。
大手レンタルサーバーのスペックを確認したところ、どこも300GB前後でした。
この場合、1サイト10GBとすると1契約の場合、30サイトまで作れるという計算になります。
ただし、画像や動画を大量に掲載するようなサイトの場合は当然ながら1サイトあたりの容量が大きくなります。
その場合はより容量の大きなレンタルサーバーに移行するか、プラン変更することで複数のサイトを運営できるようになります。
ちなみにディスク容量については「WordPress用レンタルサーバーのディスク容量の目安は?実は10GBで足りる?」で詳しく解説しています!
3.データベース数
最後、3つ目はデータベース数です。
なんだそれ...
と思ったそこのあなた。
ご安心ください!
中身までは理解できなくても大丈夫です。
一応かんたんにデータベースについて解説しておくとWordPressサイトの構造などの情報を保管しておく本棚のようなものです。
データベースにはいくつかの種類があるのですが、WordPressの場合は「MySQL」という種類のデータベースが必要です。
「MySQL」については「そういう種類のやつが必要なんやなー」くらいで大丈夫です。
また、WordPressのデータベースは基本的に1サイト1つ必要になります。
例えば3つのWordPressサイトを作る場合にはMySQLデータベースが3つ必要になるということです。
このデータベース数も各レンタルサーバーのスペック表などで確認することができます。
大手レンタルサーバーを確認してみたところどこも無制限となっています。
つまり、複数のブログを運営する場合、無制限であればデータベースについては気にしなくてもいいということになります。
ちなみに1つのデータベースに複数のWordPressサイトを入れることもできなくはありません。
しかし、情報が混ざってしまい、これまで運営できていたサイトのデータが破損してしまうなどのトラブルが起こる可能性が非常に高いです。
また、レンタルサーバーの管理画面から「かんたんWordPressサイト作成」のようなツールで別サイトを作ることも原則としてできません。
もし現在使用しているレンタルサーバーのデータベース数が少なく、1つのデータベースで複数サイト運営しようとしている場合は、別のレンタルサーバーに移行するか、プラン変更してデータベース数を増やすようにしてください。
ちなみにデータベースについては「レンタルサーバーのデータベースって何?どんな種類があるの?違いも解説」で詳しく解説しています!
重視すべきなのは基本的にはディスク容量
複数ブログを運営するためにはドメイン数、ディスク容量、データベース数が必要と説明してきました。
この内、ドメイン数とデータベース数は無制限のところが多いです。
もしドメイン数とデータベース数が無制限なのであればディスク容量によってブログの数が左右されると思ってもらえればいいかと思います。
結局1つの契約でどれだけのブログを作れるの?
ここまではレンタルサーバー1契約で複数ブログ運営するためにどこを見ればよいのかということについて解説してきました。
まとめるとこの3つで、大手3社のレンタルサーバーでは以下のようになっています。
役割 | 1サイトあたり必要な数 | 大手3社のレンタルサーバー | |
ドメイン数 | サイトのURL | 1サイト1ドメイン | マルチドメイン、サブドメインともに無制限 |
ディスク容量 | サイトのデータを保管する | 1サイト最大でも10GB | 200GB~300GB |
データベース数 | サイトの構成などを保管する | 1サイト1データベース | 無制限 |
では、これを踏まえて自分の契約している(契約する)プランでいくつくらいまで作れるのかを確認する方法について解説していきます。
まずはドメイン数とデータベース数を見てください。
これが無制限となっていればここは無視して大丈夫です。
もしドメイン数やデータベース数に上限がある場合はそれを覚えておいてください。
後ほど必要になります。
次にディスク容量を見てください。
これはどのサーバーでも上限が決められているところが多いです。
ディスク容量に対していくつのサイトを作れるのかということを確認するためには
「ディスク容量÷10」
をしてみてください。
この計算をして出てきた数がディスク容量における上限数の目安となります。
例えば300GBのディスク容量のあるプランの場合は300÷10で30となります。
つまり、1契約での目安は30サイトということになります。
ちなみに÷10の10は1サイトあたりに必要になるディスク容量と思ってもらえれば大丈夫です。
ドメイン数とデータベース数が無制限になっていればディスク容量だけを見れば作れるサイトの数の上限の目安を確認できます。
ただし、ドメイン数とデータベース数が有限な場合は、ドメイン数、データベース数、ディスク容量のうちの最小の数が作れるサイトの数の上限の目安になります。
例えばドメイン数が100、データベース数が30、ディスク容量÷10の数が50だった場合、1契約で作れるサイトの上限の目安は30になります。
このように確認すれば自分が契約しようと思っているプランや契約しているプランでいくつのブログを作れるのかという目安を確認できます。
注意!サーバーが落ちると全サイト見れなくなることも...
ここまでは1つのサーバーの契約で複数ブログ運営できると解説してきました。
しかし、1つのサーバーで複数ブログ運営する上で1つだけ大きな注意点があります。
それはサーバーが落ちると同じサーバー内のサイトがすべて見れなくなることがあるという点です。
1つのサーバーで複数のブログをまとめて運営すると、1サーバー1ブログのようにバラバラにするよりもコストを抑えることができます。
しかし、1つのサーバーにまとめて入れることで、そのサーバーがダウンした場合、同じサーバー内のサイトがすべて見られなくなるというデメリットもあります。
例えばサイトAとサイトBがあったとします。
このサイトAとサイトBを同じサーバーで運営していた場合、サーバーがダウンすると2つともアクセスできなくなることがあります。
しかし、サイトAとサイトBをそれぞれわけて別のサーバーで運営していた場合、サイトAが入ってるサーバーがダウンしてもサイトBの入っているサーバーは通常通り動いているため、影響は出ません。
このように1つのサーバーにまとめるとそのすべてのブログが見れなくなるということが起きる場合があります。
しかし、最近ではサーバーがダウンするということは起きにくくなっているので大量のアクセスを集めるようなサイトでない限りまとめても大丈夫かと思います。
まとめ
今回は複数ブログを運営するためにいくつのレンタルサーバーの契約が必要になるのかということや1つの契約でいくつのブログを作ることができるのかということについて解説してきました。
ブログを書いていると複数のブログを運営したくなってくることもあるので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!