何かと話題になるMisskey。
「自分でサーバーを建てたい!」という方もいるのではないでしょうか。
しかし、それと同時に「できる限り安いサーバーがいい」となると思います。
この記事ではMisskeyをかんたんに建てられるVPSサービスを3つ比較していきます。
無料のサーバーではMisskeyを使えない
まず無料でMisskeyサーバーを建てられるレンタルサーバーはありません。
Misskeyサーバーを建てるためには「VPS」と呼ばれるサービスを使う必要がありますが、筆者が知る限り無料で使えるVPSはありません。
特に今回紹介するサーバーはワンクリックでMisskeyをインストールできるのですが、そのような機能が使えるのはVPSの中でも今回紹介するようなところしかありません。
そのため、自分でMisskeyサーバーをレンタルして建てるのであれば少なからずお金がかかることを許容する必要があります。
Misskeyサーバーをかんたんに建てられる3つのVPS
ではMisskeyサーバーを建てられるVPS(レンタルサーバー)を3つ紹介していきます。
基本的にはMisskeyはOSをインストールするところから始める必要があります。
しかし今回紹介するVPSでは「テンプレート」や「イメージ」と呼ばれる機能を使うことでワンクリックでサーバーを構築できます。
テンプレートやイメージは、VPSの構築時にOSやソフトウェアをインストールした状態で作成できる機能です。
家具で言うと組み立て式の家具を組み立てた状態で届けてくれるような感じです。
テンプレートやイメージ機能を使うことでVPSの初期設定やアプリケーションのインストールを簡単に行えます。
申込時にMisskeyを選ぶだけでサーバーの構築は完了します。
そのため、今回紹介する3つのサーバーから選べば初心者でも数分で始められます。
今回紹介するサービス3つと向いている人は以下のとおりです。
- ConoHa VPS:
1ヶ月未満または3ヶ月、6ヶ月のいずれかで使いたい人 - Xserver VPS:
1ヶ月以上使うことが決まっている人、
高性能なサーバーを使いたい人 - シン・VPS:
3ヶ月以上利用予定で、かつディスク容量を重視する人
各サービスについては以下の記事で個別に解説しています。
ConoHa VPS【初心者向け】ConoHa VPSは初めてでもOK!特徴やおすすめプラン、評判も紹介
Xserver VPS【2023初心者向け】Xserver VPSとは?独自調査した評判やおすすめプランも解説
シン・VPS【初心者向け?】シン・VPSとは?メリットやデメリット、おすすめな人も解説
Misskeyにおすすめの3つのVPSを比較!
ここからはMisskeyにおすすめの3つのVPSを詳しく比較していきます。
概要の比較
3サービスの概要の比較は以下のとおりです。
(見切れている場合はスクロールできます。PCは表の下部から)
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
運営会社 | GMOインターネット グループ株式会社 |
エックスサーバー株式会社 | エックスサーバー株式会社 |
サービス開始 | 2013年7月から (10年以上) |
2022年9月 (1年以上) |
2023年9月 (1年未満) |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低利用期間 | 短期:1時間から 長期:1ヶ月から |
1ヶ月から | 3ヶ月から |
Misskeyが使える プランの数 |
6個 | 6個 | 5個 |
ディスクの種類 | SSD | NVMe | NVMe |
お試し期間 | なし | なし | なし |
特徴 | この中では一番実績がある、 1時間単位でも使える |
高スペックで低価格 | プランが増えれば ディスク容量が増える |
一言で言うと | 短期利用向け | スペックと価格の バランス重視 |
大容量 |
運営会社
3つのVPSがありますが、Xserver VPSとシン・VPSは同じ会社が運営しています。
ConoHa VPSは上場企業が10年以上提供していることから非常に信頼性があります。
一方でXserver VPSとシン・VPSは後発なことを活かして非常に高スペックなサーバーを提供しています。
また、運営会社の「エックスサーバー株式会社」は別のサーバーを20年以上提供している実績があります。
サーバーの運営歴という点で見ると「エックスサーバー株式会社」の方が優れていますが、VPSの提供歴では「GMOインターネットグループ」(ConoHa VPS)です。
ここは互角という感じです。
契約期間
契約期間についてです。
ConoHa VPSには1時間単位で使える「時間課金」と1ヶ月以上にすることで割引になる「VPS割引きっぷ」の2種類があります。
この内、時間課金にすれば最短1時間だけでも使えます。
Xserver VPSは最短利用期間が1ヶ月です。
一方でシン・VPSは最低利用期間が3ヶ月となっています。
また、長期契約の期間は以下のようになっています。
- ConoHa VPS:1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月
- Xserver VPS:1ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月
- シン・VPS:1ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月
ConoHa VPSのみ3ヶ月と6ヶ月の契約があります。
もちろん他2つでも1ヶ月を複数回契約更新することで3ヶ月、6ヶ月でも使えますが、ConoHa VPSなら長期契約になる分、割引があります。
プラン
プランについては3サービスとも2GBプラン以上でないとMisskeyテンプレート(イメージ)機能を使えません。
Misskeyテンプレート(イメージ)を使えるプランの数はConoHa VPSとXserver VPSが6個、シン・VPSが5個です。
ただしシン・VPSにないプランは最上位プランの64GBプランですので気にする必要はありません。
ディスクの種類
ディスクの種類はConoHa VPSがSSD、Xserver VPSとシン・VPSがNVMeです。
ストレージの種類としてよく聞くのはHDDやSSDですが、ここ数年でSSDより速いNVMeが導入されてきています。
Xserver VPSやシン・VPSではいち早くNVMeを導入することでより高速なサーバーを利用できます。
ConoHa VPSのSSDでも遅くはありませんが、速度を重視するならNVMeになります。
ストレージの種類ではXserver VPSやシン・VPSが優れていると言えます。
参考【比較】シン・VPSとXserver VPSを比較。それぞれどんな人におすすめなのか。
お試し期間
3サービスともお試し期間はありません。
ただし、ConoHa VPSについては時間課金にすることで1時間単位で使えます。
契約後に時間課金からVPS割引きっぷ(長期契約割引)に変更することもできるので、まずは時間課金で始めることもできます。
また、ConoHa VPSに関しては以下から申し込むと800円分のクーポンが貰えるとのことです。
ここからなら800円分クーポンもらえるConoHa VPS (公式サイト)
特徴
各サービスの特徴です。
ConoHa VPSは先ほども書いたように1時間単位で使える「時間課金」と、長期契約で割引になる「VPS割引きっぷ」の2種類があります。
時間課金にすれば数時間だけ使うような使い方もできるので、短期間だけ使いたいときに向いています。
Xserver VPSはCPUの処理性能が他社サーバーの数倍速いことが特徴な一方で、価格はConoHa VPSなどの他社と大きく相違はありません。
高性能なスペックのサーバーを低価格に使えることから、バランスの取れたサーバーだと言えます。
シン・VPSは全体的なスペックは恐らくXserver VPSとほぼ同じですが、ディスク容量が異なります。
例えば4GBプランで比べるとCPUやメモリは同じ量ですがディスク容量はConoHa VPSやXserver VPSが100GBな一方でシン・VPSは200GBです。
このようにストレージの量が多いことがシン・VPSの特徴となります。
ただしその分料金は高くなります。
ディスク容量は各サービスでオプションがある
ここから各プランごとに3サービスを比較していくのですが、その前に知っておいてほしいのがストレージオプションの存在です。
基本的にシン・VPSとそれ以外でディスク容量が異なるのですが、ここで紹介する3つのサービスにストレージ容量の追加オプションがあります。
ストレージ追加オプションを使えばストレージを増やすことができます。
値段は以下のとおりです。
追加容量 | 料金 | |
ConoHa VPS | 200GB | 1時間単位:4.3円 月額料金:3,025円 |
500GB | 1時間単位:7.7円 月額料金:5,445円 |
|
Xserver VPS | 200GB | 月額料金:2,750円 |
シン・VPS | 100GB | 月額料金:1,100円 |
シン・VPSについてはストレージを追加した場合、後から解約はできないとのことです。
ConoHa VPSやXserver VPSはシン・VPSと比べると容量が少ないのですが、このようなオプションを付けることで増やせることを覚えておいてください。
2GBプランで比較
では2GBプランで比較していきます。
2GBプランはMisskeyテンプレート(イメージ)を使える最下位プランです。
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
料金 | 短期:3.7円/時 長期:566円/月~ |
539円/月~ | 1,223円/月~ |
CPU | 3コア | 3コア | 3コア |
メモリ | 2GB | 2GB | 2GB |
ディスク容量 | 100GB | 50GB | 150GB |
2GBプランではディスク容量が大きく変わってきます。
Xserver VPSは50GB、ConoHa VPSは100GB、シン・VPSは150GBです。
ConoHa VPSはXserver VPSの2倍のディスク容量なのにも関わらず料金はほぼ変わりません。
ただし、シン・VPSはディスク容量がConoHa VPSの1.5倍ですが、料金は約2倍です。
以上の点から2GBプランに関してはConoHa VPSがバランスが取れていると言えるでしょう。
ただし、容量を重視するならシン・VPSがいいかもしれません。
4GBプランで比較
続いて4GBプランで比較していきます。
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
料金 | 短期:7.3円/時 長期:1,167円/月~ |
1,105円/月~ | 2,472円/月~ |
CPU | 4コア | 4コア | 4コア |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB |
ディスク容量 | 100GB | 100GB | 200GB |
4GBプランではXserver VPSもConoHa VPSと同様にディスク容量が100GBになり、横並びとなりました。
一方でシン・VPSは容量が2倍になった分、価格も2倍くらいになっています。
このように見るとConoHa VPSとXserver VPSは互角なように見えます。
しかしCPU性能が同じコア数でもXserver VPSの方が後発な分、最新のCPUを使用していると思われます。
なおConoHa VPSは時間課金の制度があることから、1ヶ月未満の短期利用に向いています。
そのため、短期利用であればConoHa VPS、1ヶ月以上ならXserver VPS、200GB欲しければシン・VPSとなるでしょう。
ちなみに3サービスともストレージを300GBにすると以下のようになります。
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
オプションで容量を 300GBにした場合の合計額 (ConoHa・Xserverは 最低容量が+200GBなため) |
+200GB 短期:11.6円/時 長期:4,192円/月~ |
+200GB 3,855円/月~ |
+100GB 3,572円/月~ |
ディスク容量を300GBに揃えてみるとシン・VPSが一番安いということになります。
8GBプランで比較
続いて8GBプランで比較していきます。
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
料金 | 短期:14.6円/時 長期:2,202円/月~ |
2,080円/月~ | 4,800円/月~ |
CPU | 6コア | 6コア | 6コア |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
ディスク容量 | 100GB | 100GB | 400GB |
8GBプランでもConoHa VPSとXserver VPSのディスク容量の差はなくなり、シン・VPSは他2つの4倍の容量になりました。
シン・VPSはディスク容量が4倍になったにも関わらず価格は他2つの2倍です。
8GBプランに関しては2GBプラン・4GBプランよりコスパが良くなったと言えます。
ConoHa VPSとXserver VPSに関しては4GBプラン同様に大差ありません。
一方でCPU性能に関しては4GBプラン同様にXserver VPSの方が優れていると思われます。
このことから短期利用であればConoHa VPS、1ヶ月以上であればXserver VPS、ディスク容量が多いほうがよければシン・VPSとなります。
最安はどれ?
今回紹介した中でオプションなどを省けばXserver VPSが最安となります。
ConoHa VPS | Xserver VPS | シン・VPS | |
2GBプラン | 短期:3.7円/時 長期:566円/月~ |
539円/月~ | 1,223円/月~ |
4GBプラン | 短期:7.3円/時 長期:1,167円/月~ |
1,105円/月~ | 2,472円/月~ |
8GBプラン | 短期:14.6円/時 長期:2,202円/月~ |
2,080円/月~ | 4,800円/月~ |
ただし、1ヶ月未満の短期利用であればConoHa VPSの時間課金の方が安くなります。
また、契約期間によっても異なります。
上記の金額は36ヶ月契約した場合ですが、それ以外の場合は異なる場合があります。
ご注意ください。
結局どれがいいのか?→人によって異なる
では結局どのVPSがいいのでしょうか。
結論としては冒頭にも書いたように以下の通りです。
- ConoHa VPS:
1ヶ月未満または3ヶ月、6ヶ月のそれぞれで使いたい人 - Xserver VPS:
1ヶ月以上使うことが決まっている人、
高性能なサーバーを使いたい人 - シン・VPS:
3ヶ月以上利用予定で、かつディスク容量を重視する人
まず、ディスク容量の点から見ればプランが上がれば容量が増えるため、シン・VPSが優れています。
そのためディスク容量を重視するならシン・VPS一択です。
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ConoHa VPSは1時間単位の「時間課金」があるため、1ヶ月未満の利用を考えている人におすすめです。
そして3ヶ月間または6ヶ月間使う予定なのであれば割引があるのでこちらもConoHa VPSがおすすめです。
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Xserver VPSに関しては契約期間が1ヶ月の次が12ヶ月なため、正直なところ使い勝手は悪いかもしれません。
しかしConoHa VPSとCPUやメモリ、ディスク容量の数値はほぼ同じ(ディスク容量は2GBプランを除いて)な一方でCPUの処理性能は他社の数倍あります。
ディスクの種類もConoHa VPSはSSDですが、Xserver VPSはより速いNVMeです。
この点から、高性能なサーバーを使いたい、かつ12ヶ月以上で使うことが決まっている、または高くなるけど1ヶ月の複数月更新でよければXserver VPSもオススメです。
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ちなみに各サービスについては以下の記事で個別に解説しています。
ConoHa VPS【初心者向け】ConoHa VPSは初めてでもOK!特徴やおすすめプラン、評判も紹介
Xserver VPS【2023初心者向け】Xserver VPSとは?独自調査した評判やおすすめプランも解説
シン・VPS【初心者向け?】シン・VPSとは?メリットやデメリット、おすすめな人も解説
筆者ならどれを選ぶか
筆者ならConoHa VPSを選ぶかなと思います。
というのもXserver VPSやシン・VPSは1ヶ月契約の次が12ヶ月契約です。
1ヶ月は短すぎるし、かといって12ヶ月は長すぎる気がします。
であればまず始めるなら3ヶ月か6ヶ月くらいがちょうどいいように思います。
この期間で割引があるのはConoHa VPSです。
さらにConoHa VPSなら時間課金にすれば1時間単位でも試せます。
他のVPSはお試しがないため、多少はお金がかかりますが、安く試せるため、この点は結構大きい気がします。
また、スペックやディスク容量はXserver VPSやシン・VPSの方がいいですが、そこまでのスペックが必要かと言うと微妙です。
Xserver VPSやシン・VPSはたしかにスペックはいいですが、ConoHa VPSが悪いかと言うとそうではありません。
ディスク容量に関してはオプションを付けることでどのサービスでも増やせます。
個人的には値段かスペックなら値段を重視する派なので以上の点から3サービスの中ならConoHa VPSを選ぶかと思います。
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まとめ
今回はMisskeyに向いているレンタルサーバー(VPS)3つとどれがいいかについて解説しました。
個人的には契約期間・スペック・料金などを総合的に考えるとConoHa VPSがオススメです。
ぜひあなたもVPSを使ってMisskeyを始めてみてください!