レンタルサーバーを選んで見ていると「vCPU」や「メモリ」というワードが出てきます。
しかしどれくらいの量必要なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではレンタルサーバーのvCPUやメモリの目安について解説していきます。
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レンタルサーバーのvCPUやメモリの目安
早速ですが、レンタルサーバーのvCPUやメモリの目安を解説していきます。
レンタルサーバーのvCPUやメモリは、Webサイトやブログを動かすための処理能力や一時的なデータ保存量を表すものです。
vCPUやメモリが多いほど、Webサイトやブログの表示速度や機能が向上します。
目安としては表でまとめると以下のような感じです。
vCPU | メモリ | |
最低限 | 2コア | 1GB |
安定稼働 | 4コア | 4GB |
なお良し | 6コア | 8GB |
結論から言うと最低限vCPUが2コア、メモリは1GBあれば稼働すると思われます。
一方で安定稼働させることを考えるとvCPUは4コア、メモリは4GB程度が目安と言えます。
欲を言えばvCPUは6コア、メモリは8GBあるとなお良いと言えそうです。
この根拠ですが、「ConoHa VPS」のKUSANAGI環境での使用例を参考にしました。
WordPressサイトという点では同じため、一般的なレンタルサーバーでも参考にできると思ったからです。
ConoHa VPSでは一番下のプランがCPU1コア、メモリ512MBなのですが、こちらではWordPressを使えません。
WordPressサイトを作るために最低限必要なスペックはCPUが2コア、メモリは1GBとなっています。
そのため、最低限の構成であればCPUが2コア、メモリは1GBでいけそうです。
ただし、「KUSANAGI推奨環境」として示されているのはCPUは4コア、メモリは4GBのプランでした。
つまり世界最速級のKUSANAGIのパワーを引き出すにはこの程度のCPUやメモリがいるのだと思われます。
さらに「トラフィックが多い方」、つまり多くのアクセスを集めるサイトの場合はCPUは6コア、メモリは8GBが推奨されています。
KUSANAGIはWordPressを拡張させたような環境なので、単純なWordPressよりもスペックが必要と言われています。
そのため、上記のスペックより少し下のスペックでもOKと考えることもできますが、最低限CPUは2コア、メモリは1GBが必要と考えて良いでしょう。
十分な余裕を持たせるのならCPUは6コア、メモリは8GBが目安となります。
大手レンタルサーバーはどうか?
では一般的な大手レンタルサーバーはどのような構成になっているのでしょうか。
大手レンタルサーバーでvCPUやメモリを割り当てているサービスを調べてみたところ以下のようになっていました。
表が見切れている場合はスクロールできます。
(パソコンの場合は表の下部にスクロールバーがあります。)
サービス名 プラン |
金額 | vCPU割当 | メモリ割当 | vCPU サーバー全体 |
メモリ サーバー全体 |
wpX Speed W1プラン |
2.2円/時 (上限1,320円/月) |
2コア | 2GB | 不明 | 不明 |
コアサーバー V2 CORE-Xプラン |
390円/月から | 3コア? (300%) |
6GB | 最大64コア | 512GB~1TB |
カラフルボックス BOX2プラン |
484円/月から | 6コア | 8GB | 最大52コア | 最大512GB |
シン・レンタルサーバー ベーシックプラン |
539円/月から | 6コア | 8GB | 64コア? | 1024GB? |
ConoHa WING ベーシックプラン |
678円/月から | 6コア (目安) |
8GB (目安) |
不明 | 不明 |
エックスサーバー スタンダードプラン |
693円/月から | 6コア | 8GB | 128コア | 1024GB |
AMD EPYC 7543は32コアのようですので、これが2つで64コアと予想しました。
各社バラバラな感じになりました。
実はサーバー全体のリソースと個人に割り当てられるリソースには違いがあります。
基本的には個人に割り当てられるリソースを目安にすればOKです。
多くのサービスでvCPU6コア、メモリ8GBが多いため、ある程度のアクセスでも安定するほどのリソースがあると言えます。
wpX Speed W1プランは2コア2GB、コアサーバー V2 CORE-Xプランは3コア6GBですが、上位プランには6コア8GBを超えるようなプランもあります。
しかしwpX Speedについては値段が他社と比べてかなり高くなってしまいます。
vCPUやメモリ以外にも転送量も大事
サイトを安定させるためにはvCPUやメモリも大事ですが、転送量も大事です。
レンタルサーバーが1ヶ月間にWebサイトのデータを送受信できる最大量のことです。
もし転送量が足りなくなると速度制限がかかったり、最悪の場合通信できなくなります。
速度制限になればアクセスしてきた人にサイトが表示されませんし、通信できなくなればサイトは全く表示されません。
このような現象が起きないように転送量には気を使う必要があります。
ちなみに先ほど掲載したレンタルサーバーの転送量は以下のとおりです。
サービス名 | 転送量目安 |
エックスサーバー スタンダードプラン |
無制限 |
ConoHa WING ベーシックプラン |
無制限 |
シン・レンタルサーバー ベーシックプラン |
900GB/日 (月換算約27TB) |
wpX Speed W1プラン |
13.5TB/月 |
コアサーバー V2 CORE-Xプラン |
10TB/月 |
カラフルボックス BOX2プラン |
無制限 |
多くのサーバーが無制限となっています。
また、仮に1サイト3MB、月間制限10TBだったとしても、転送量だけで見れば単純計算で月間約300万PV(アクセス)までOKです。
今回紹介したようなレンタルサーバー・プランであれば気にする必要はありませんが、他のサーバーを使う場合は注意しましょう。
これから契約するなら「リソース保証」がオススメ
これから契約する場合は「リソース保証」となっているところがオススメです。
一般的なレンタルサーバーは厳密には「共用サーバー」と呼ばれています。
共用サーバーは1つのサーバーに複数のユーザーを入れて運営する形式のため、多くのユーザーでCPUやメモリを共有しています。
これだと利用できるCPUやメモリの量に制限がないことが多く、同じサーバー内の他の人のサイトが重いと自分のサイトまで重くなってしまうことがあります。
一方で最近では「リソース保証」があるレンタルサーバーもあります。
例えば「エックスサーバー」は6コア8GBがリソース保証となっているため、他のユーザーのアクセス数が多くても安定稼働させることができます。
リソース保証があればより安定したサイトを稼働させられるため、多くのアクセスを集める予定であればエックスサーバーがオススメです。
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エックスサーバーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。(独自調査の評判あり)
まとめ
この記事ではレンタルサーバーのvCPUやメモリの目安について解説しました。
最低限CPUは2コア、メモリは1GBあるとWordPressサイトを作れそうです。
ある程度余裕を持たせるのならCPUは6コア、メモリは8GBが目安となります。
また、リソース保証がある点から考えるとエックスサーバーがオススメです。
この記事があなたのレンタルサーバー選びの参考になれば幸いです。
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